WFPの植林プロジェクトに4.8万米ドルを支援
CFC カシューナッツ樹を植林、CO2吸収相当量の排出権化(VER)も
カーボンオフセットプロバイダーのカーボンフリーコンサルティング株式会社(CFC)は3月11日、インドネシア・東ヌサトゥンガラ州でWFP(国連世界食糧計画)が実施する試験プロジェクト「温暖化ガス削減のための食糧支援(FOOD-FOR-CARBON-FREE)」に4万8000米ドルを支援したと発表した。
このプロジェクトは、現地の340世帯にカシューナッツの樹を植林するもので、これに参加すると食糧支援が受けられ、同時に植林樹が成長しカシューナッツの実を換金化したり、農地と農地の間にジャトロファ(和名:ナンヨウアブラギリ、種が燃料になるとして注目を浴びている植物)を植え現地住民の燃料に利用するなどの貧困対策も考慮されているほか、植林樹が吸収するCO2相当量を排出権化(VER)し売却することも想定されている。
植林樹は参加住民がカシューナッツの木を20年間維持し、それに対して現地政府や地元のNGOが支援を行う。同社は植えられた木々を保全するため、毎年、共同モニタリングを実施する予定だ。
今回の支援についてカーボンフリーコンサルティングの中西武志社長は、「インドネシアにおけるWFPの試験プロジェクト『温暖化ガス削減のための食糧支援(Food-For-Carbon-Free)』を支援できることを誇りに思います。今回の支援は私たちとWFPの三年協定における最初の一歩となります」と述べたうえで、「環境は全ての人々の生命を支える食糧生産の基盤となるものです。WFPの今回のプロジェクトを通して、私たちは2つの世界の人々――より良い環境下で暮らしたいと望んでいる人々と、食糧難に陥り私たちの食糧支援を必要としている人々――との架け橋になりたいと考えています」と語った。
また、ブセットWFPインドネシア事務所長は、「今回のご支援は西チモールにおける今回の試験プロジェクトの始まりとなるものです。このプロジェクトを通じ、地域の住民は植林に参加する見返りとして食糧支援を受けることができるため、地域の食糧事情は改善する見込みです」と述べたほか、「長年にわたる気象観測記録は、インドネシアのティモール島が次第に乾燥してきていることや、天候がますます予測不可能になってきていることを示しています。村人たちは気候変動に対応し、暮らしを維持していくため、より安定した生活基盤を必要としているのです」と指摘した。
現地の作業グループリーダーも「貧困から抜け出すために、私たちはこのプロジェクトに全力を尽くします」と話している。
なお、植林されるカシューナッツは1世帯あたり0.32ヘクタールで、これにより20年間で33トンのCO2が吸収されると見積もられており、この量は自動車が約13万キロメートル走行した量に相当する。ジャトロファは各世帯の調理用ストーブの燃料として配布され、これにより従来使っていた薪の使用を減らすことができ、森林資源の保全に役立つとしている。
3月19日には現地で植林セレモニーが開催される。
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